『シリアナ(Syriana)』という映画が現在封切りになっている。
多分、俺の中で今年一番面白かった映画なると思う。
とても良い出来なので、万事お繰り合わせの上、是非映画館で観てほしい。
あの映画の説得力を100%感じるには、大画面と良い音響が必要だと思う。
あ、たいして入っていないから、さっさと終わると思う。お早目に。
数年前、本屋で偶然手にとった『CIAは何をしていた』という本があった。
中が墨塗りされていた事に驚いて、金が無いくせに後先考えずに衝動買いした。
それ以前にトム・クランシーの小説を読んでいたので目に留まったんだと思う。
中東で活躍したケースオフィサーが退官後に書いた回顧録か日記といった感じ。
書かれている全てが事実かは不明だが、話半分だとしても、十分やばい内容だと思う。
読後、恐くなった。
起きていたとされる事実と俺との実質的な距離感は、世の中の大半が石油のお陰で機能している事を考えると、実は隣近所の出来事なんかと大差がない話なのではないか。そう思い至って恐くなった。
存分に悪意ある優秀なエリート達の知性と、情熱に満ち溢れた陰謀が、政治や国家や法律さえも動かして、自由の名のもとに今も常に世界を動かしているんだと。
「げに恐ろしきは・・・」なんて解り切った野暮な事ぁ言いたかありませんけれど。でもそれを実感させられた。
2 comments:
俺もこれ観たいのですよ!
CIA、FBI、KGB、と色々あるみたいですが(超テキトー)実際は住む世界が違うだけで距離はあまり無いもんだと思いますねぇ。アパートの隣人の兄ちゃんが人殺しとかも同レベルなんじゃないかな。
ようは事実を知ってるか知らないかの差ですよ。(超テキトー!)
でも皆同じ太陽の下で生きてんだ!
なるべく自分が善意に生きようとしていると、ついうっかりしがちなのですが、確かに悪意はそこここに存在するし、悪もまた、確かにあるのですよね。そしてそれらは、悪であることを糊塗するために、声高に雄弁であったりする。
もともとアメリカは自国の兵士を核実験にだまして使い、データを集めるようなエリート層の病を持ってる国です。この本、読んだことはありませんが、不気味さを感じます。
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