8~9世紀にかけての一木彫の仏像の特集。
滋賀・向源寺蔵の十一面観音は、相変わらず色っぽいね。
一木の仏像は組木の仏像にはない、強烈な存在感が素敵。
で、今回の目当ては円空佛♪
一刀彫りの大胆な風合い。木目を熟知した上での優れた造形。
なにより、あの滲み出て来るような微笑が大好き。
嘘臭くないし、押付けがましくもないし、当て付けでもない。
心の底から、こっちの心の底へ微笑みかけてくる感じ。
和ませて頂きました。
実は木喰の仏像は、笑顔が何か嘘臭く感じるので好みではないんだけれど、
(「全てを丸く」というコンセプトと造形は好き)
今回の展示で一番心を惹かれたのは、その木喰作の子安観音菩薩坐像。

これは凄かった。
生えてる槙の立ち木に彫り込んだ立木仏。
洞の中に仏像を置いたように見えるけれど、
1から全部彫りこんだんだそうな。
いつも音声ガイドなんかレンタルしないんだけれど、
市原悦子のナレーションとの事で、借りてみた。
あの声でナレーション付けて貰いながら展示を見ると、
なんかもうスゲー好い感じです。オススメ。
俺が『"まんが日本昔ばなし"エイジ』だからかな?
東京国立博物館 特別展
読売新聞の特別展サイト音声ガイドのサンプルが聴けます。
3 comments:
ムーミンのナレーションかぁ・・・
それもいいなぁw
しかしこういうのは目の保養になりますね。
木彫りの物ってある一定のレベルを超えないと
あまり心が動かされないような気がするけど
技術だけじゃ駄目なんだなぁ。
俺には信仰心がないので仏は彫れませぬ。
兄ィ、ムーミンは岸田 "キョンキョン" 今日子でっせw
見ている自分の周りにBefore仏がわんさか。目の前にはAfet仏が鎮座益しましてる。実にシュルレアリスムな光景が何とも言えない空間です。
ああ、やっちまった!!
市原さんの顔が今浮かんだ!!
岸田さんはどこから出てきたんだ・・・
でも市原さんてサザエさんに似てない?
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