火天の城
2009東映/139min./V.V./SRD
設定が安土なのに人間関係や人物描写が現代臭い。
なので、観ててイライラした。
中でも一番観ててがっかりさせられたのが、
岡部又右衛門の奥さんが死んだシーン。
長くなるから手短に書くと、
ちょっと前の日本人が当り前に持っていた、
近所付き合いの感覚の基本を、何一つ解ってない。
時代劇を扱う上で、不勉強じゃ片付かないと思う。
ストーリ全体を通して観ると、中途半端。
技術の話にしたいのか、人情噺をやりたいのか。
両方? 有り得ないだろ。
原作を読んだ事がないけれど、
多分きちんと描かれているんだろうと思う。
大竹しのぶが凄かった。
西田敏行も凄い。
夏八木さんステキ。
3人共、若手と同じフレームに入ると演技力の差が歴然。
この面子の中だと椎名桔平が物足りなく感じる。
なるほど格の違いってやつだろうなぁ。
秀吉役は、なんだありゃ?
ありゃ秀吉でも何でもない。お客なめてんのかって感じ。
木曾義昌も、どう考えても配役ミス。
勝頼裏切って織田に寝返るのが30代だったはずなのに変。
なので帰って調べてみたら、安土城の築城が1576年、落成が3年後。
義昌は1540年生まれとされているから、未だ30代のはず。
笹野さんじゃ歳が行き過ぎてて年齢設定が狂う。
なんでそういう所に気を配らないんだろうか。
そんな中でも笹野さんはきっちり演技してた。
もうちょっと何とかならなかったもんかねぇ。
期待してたんだけれどなぁ。
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