海洋天堂
2010中国/98min./1.85/SRD
思いがけず、よかった。
この手は最近泣く事を強要してくるのが多いけれど、
本作は押しつけてこないのが好いかと。
李連杰は、この手の文芸作品というのは初じゃないかな。
なんか彼の人柄の良さが滲み出てくる感じの好演。
劇中流れるBGMが妙に耳に馴染むなと思ったら、音楽が久石譲だった。
クリストファー・ドイルのカメラワークも味わい深い。
泳ぐシーンなんかのお馴染みの淡くぼかす感じなんかいい感じ。
中国映画でお馴染みの、つんざくようなエンディングテーマが無かった。
やっと耳に毒なボリュームだって事に気づいたか、
もしかしたら劇場が気を利かせて一仕事してくれたのかもしれない。
映画に見方なんてないし、個々人好きに観たらいい。
という前提の上で、個人的な感想。
泣かせるシーンより前にフライング気味に、
周りがスンスンスンスンと始めやがるのが聞こえてきて、
「うわぁ。ちゃらいなー、こいつら」って。
「泣くのメインか映画がメインか、どっちだよ」って。
なんか興醒めしちゃった。
いや、いいのよ。好きに観たら。
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