ワイルド7
2011WB(!)/109min./2.35/SRD
面白くなかった。
なんとまあ雑な仕事だこと。
日本映画には珍しくシネスコ。
脚本も演出もよくない。
台詞がダサイ。
特に要くんが「…ワイルド7!」って云うシーンが爆笑。
ストーリーとキャラクターを現代に迎合させ過ぎてる。
悪党ならば命乞いしようが丸腰だろうが、
薄ら笑い浮かべて撃ち殺すのが"ワイルド7"なのに、
その辺の大原則が無視されてたのに驚いた。
その時点で『ワイルド7』じゃない。
役者はよく芝居をしていたけれど、
キャラクターを理解した芝居じゃなくて、
キャラクターを踏まえた上での芝居してた。
多分原作読んでても、脚本で大分変わっちゃってるから、
こうならざるを得なかったんだろうなと推測。
こういう状況だと中井貴一の芝居の凄さがよく解る。
個性的な7人のキャラクターについて、
普通ならストーリーの流れに織り込んで、
各々のキャラが理解出来るように展開させていくんだけれど、
解説のグラフィックとナレーションだけで済ませてる。
原作はキャラの前科にまつわる個性が魅力の作品なのに、
これじゃキャラなんて立ちようがない。
おいおい。
銃撃戦のシーンは頑張ったんだろうね。
見応えあった。突っ込みどころもあったけど。
カーチェイスやバイクのシーンはモロにスピード感不足。
"ワイルド7"と言えばバイクでの曲芸アクションなのに、
その辺りが全然意識されていないのが残念。
2個中隊くらいの人数が集中砲火で弾幕浴びせてるのに、
誰にも一発も当たらないシーンは爆笑した。
バイオレンスもスピードもクレイジーも全然足りない。
これ多分、"2"やるつもりでいるんだろうね。
テロリスト2名取りこぼしたままだし。
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