20120610

THERMAE ROMAE

テルマエ・ロマエ THERMAE ROMAE
2012東宝/108min./2.35/SRD

以前から原作を知っていたので期待して観に行った作品。
残念だったし、凄く腹が立った。

「慌てる乞食はもらいが少ない」の言葉の通り。
唾つけるのは良いとしても、ガツガツがっついて企画出して、
勇み足で撮って封切って、結果原作の醍醐味をドブに捨てた感じ。
原作部分のストーリーの厚さと比較して、
オリジナル部分の脚本のなんと薄っぺらいこと。
高校生の演劇部のお遊戯じゃねーんだからさ。
酷すぎて観てるこっちがこっぱずかしくなったもの。
このザマで、イタリアで封切るってんだから馬鹿も休み休み言えってんだ。

せめて原作の完結に目鼻が付いてから撮り始めるくらいでよかったんじゃないか。
企画出すのもアホなら、通す方もアホ。愛も敬意も無い仕事しやがって。

しかしあのくどい顔の中だと、上戸彩って平たい顔だよなぁ。
気の毒な台詞言わされて可哀想にとか思ってみてたけれど、一つ「おや」と思った。
あの娘アイドルやってたときって、あんなGoodな「けしからん」だったっけ?

プッチーニの『トゥーランドット』の「誰も寝てはならぬ」とか、
『蝶々夫人』の「ある晴れた日に」とか、聴いたことあるアリアがチラホラ。
演出の手法はともかく、使い方もひとまずおいといて、
あれをスクリーンのスピーカーで聴けたのは嬉しかったかな。

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