あまりにも無神経な仕打ちに、今まで経験したことない怒りを感じた。
久しぶりに激しく憤慨し激怒した。
思わず握った拳が震えるなんて、チープな演出だと思ってた。
提示まで30分。
何事もなかったかのように振る舞うのが困難で、
目眩がするほどの苛立ちに文字を書くことができなかった。
ここは職場だ、ここは職場だと自分に言い聞かせる。
自分のしくさったことに無自覚を装って、
「なぜですか」
と食い下がってくる声に神経が逆撫でられる。
詫び言ひとつよこさない厚顔無恥さは、火に油を注ぐかのようだ。
怒りに我を忘れないよう、精一杯、相手を視界に入れないようにした。
噛み締めた奥歯を離したら怒鳴り散らしそうだった。
そいつがしでかした尻拭いのために、仕事帰りに遠回りして郵便局へ立ち寄る。
歩いても歩いても収まらない激しい怒り。
噛みしめた奥歯がバリバリなる音が耳の奥で聞こえる。
まだ冷たい3月のビル風が頬にあたる寒さの他に、
帰り道の記憶が一切ない。
最悪の1日だった。
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