聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-
2011東映/140 min./1.85/SRD
これは良作。面白かった。
前作は1968年東宝製作の三船主演。
こちらは都合三作観ないといけなくなるので未見のまま。
本作は東映配給。頑張ったな東映。
近年の「馬鹿の一つ覚え」的な戦争映画とは異なり、
「お涙強盗」的な陳腐な人間ドラマでもない。
開戦当時の国情、世論、軍部内の動静、
特にマスコミ世論とのコントラストなど、
変な偏りを持たせずに描いているのも好感。
上手いなと思ったのは人物描写。
「小骨が喉に残る」印象が残る台詞やシーンを混ぜる事で、
手抜かり無く描写して現実味を持たせてる。
色っぽい女だったり美味そうな食い物だったり、
本能的なもんで客をひきつける常套も外さない。
ああいうシーンで「娯楽映画を解ってる奴が撮ってるな」って判る。
干し芋やら干し柿やら水まんじゅうやら、
消え物の小道具がグッジョブ。
ドキュメンタリーではないので重たくもないが、
肩書き弄るのは止めて欲しかったかな。
オリジナルのキャラクタが些か中途半端かな。
「戦争を善悪でやる馬鹿は居ない」っていうメッセージは伝わった。
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