アシュラ
2012東映/75min./1.85/SRD
面白かった。
もうちょっと尺つかえたんなら、
ラストシーンは流さずにちゃんと作ったらよかったのに。
映画としては大したことないって感じなんだけれど、
取り扱ってるテーマがダーク過ぎて圧巻。
モーションキャプチャーの浮ついたCGとは反比例的に、
作品の舞台当時の飢饉の絵巻を見ているような、
残酷さと容赦のなさと、その中にある人間を良く描けていると思った。
日本人は本来、こういう世界を生き抜いてきた中から得た、
独特の仏教観と共に暮らしていたんだという事を再認識した。
このキャスティングは大正解だったと思う。
大ベテランでもなきゃ、芝居あてるなんて無理だよ。
原作未読。
東映の「製作費安く抑えようアニメ」の系統になるのかな。
モーションキャプチャーで芝居させたデータを取り込んで、
3Dモデリングのキャラを動かすアニメーション。
動きの精緻さに比べて、キャラの微妙なズレが気になるんだよね。
例えば眼球が視線の方向からほんの僅かズレてたり、
動きと動きの間の僅かな隙間に違和感を感じる。
原作は有害図書指定までされた曰わく付きの本らしい。
昔、サブカル好きの友人に教えてもらった関係で、
ジョージ秋山の『アシュラ』という作品は知ってるって程度。
大学生の時、源信の『往生要集』に関してレポートを書いたときに、
たしか読んだこと無いのにチラッと引用した覚えがある。
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