20121006

Haywire

エージェント・マロリー Haywire
2011/93 min./2.35/SRD


そこそこ。

ソダバーグは俺のなかで「キャラもの監督」という位置づけで、
「テンポのいい作品を撮るけれど薄い」っていう、
安定した評価があったんだけれど、
本作は「もしかして手抜いた?」って印象だった。
ちょっと微妙な仕上がり。

ジーナ・カラーノの役者としてのアラを隠そうしているのか、
なんか「動作」はさせるけれど「所作」はさせないのよね。
あとは本人の天然自然に持ってる表情でカバーしてる感じ。

ジーナ・カラーノのアクションのリアルさを押し出したいんなら、
もうちょっと違う撮り方があったんじゃないかなぁ。
例えば素人に重心移動と膝のはこびの妙を説いても判らないのと同じで、
今回もワイヤーアクションやらを見慣れてきた観客には、
画面から伝わる派手さが物足りなく感じるんじゃないだろうか。
ガラス割ったり、壁凹ましたりって、リアルじゃ大暴れなんだけどさ。

でも流石に格闘家は動作のキレが違う。
アンジーやジョボビッチのアクションとは大違い。
腰さばきと重心の安定感が、パンチ1つとっても「痛そう」。
「合わせてゆっくり動いてやってる」感が出まくってた。

彼女の3作目あたりを観たときに、
どういう感想を抱くかが楽しみだわ。

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