20131109

そして父になる

そして父になる

重てぇよー。

夏八木さん目当てで行ったもんだから、思いの外重くて参った。
劇場のポスターに是枝監督とあったのを見て「しまった」と思ったときには遅かった。

真木よう子のオカン役が、妙に板についててよかった。
兄弟多い家かなんかで育ったとかなのかな。よく知らないけれど。

なんか、この作品観てて思ったんだけれど、
日本人が根本的に持っている「慮る」とか「むごい」とか、
その辺をわざわざ希薄に描いているような気がした。

日本人ってもっとウエットだし、さばけてると思うんだけれど。
そんなものが未だ残っているって思っているのは、もしかして俺だけの妄想?

是枝さんがドキュメンタリーっぽく撮っちゃってるから、
これで泣くのは無理がある気がする。
客を泣かせにかかるより、一歩手前のポジションで撮ってると思う。
いや、違うな。
この監督、作為的に作劇論的なものを持ち込まないで映画しようとしてる。
なんかリアリティを忠実に描くことで、ドラマ的なものを演出しようとしてると思う。
泣かせにかかりたいとか、作品を通して主張したいことの通りをよくしたいのなら、
もっといくらでも演出方法があるだろうに。

子供でもできたら、また見方が変わるのかもしれない。

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