結構よかった。
多分『ファーゴ』観たことあったら、似た匂いを感じると思う。
人間の度し難い部分や人生の悲哀をコミカルに描くのがコーエン兄弟のタッチなら、
そこからコミカルをブラック・コメディにして、シニカルさを強調した感じなのか本作。
キャラクターのステレオタイプな部分で人間臭さを描くのがコーエン兄弟なら、
ステレオタイプなキャラクターの振れ幅を描いて人間臭さを描いていた本作。
ストレートの軌道で来て、手元で変化する変化球な感じ?
考えれば考えるほど『ファーゴ』やコーエン兄弟を意識してる気がする。
オスカーとるかもね。
難があるとしたらオチだろうか。
あれでいいのか?って感じ。
金獅子のがしたのも、そのへんかなあ。
キャストも秀逸だよね。
持っている役者のカラーを利用した上で裏を入れてくる感じというか。
ミルドレッド・ヘイズは、『ファーゴ』の女署長のイメージを上手く利用してる。
セリフでもあったもんね。
ウディ・ハレルソンはダーティでヒールな役が多いイメージを裏切る形で使ってる。
サム・ロックウェルは、役者としてついてるイメージを裏切るだけじゃなくて、
すごくいい芝居をしていて素晴らしかった。
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